先月、最賃が改定になりましたね(今更かよ!)
一般的に18・20歳くらいから65・70歳くらいまでは何らかの仕事をして収入を得てそれで生活をすると思います。誰かに仕えるのか、自らが社長・経営者になるのかは問いませんし、法に触れず、公序良俗に反しなければ何をしても良いと思います(最近は、ヤ○ザ屋さんもシノギが大変なようで...)。
そんな切っても切れない仕事とお金の話。私の昔話交えながら書いてみる事にします。
私が仕事をしてお給料を貰い(頂き)そのお金で生活する様になったのは、中学を卒業した2005年なのでもう13年。干支一回りを越えてしまいました。この13年の間様々な仕事をしてきました(三法がついていれば正規・非正規は問わず仕事をする考え方なので。憲法が保障する「健康で文化的な最低限の生活」以上の生活を営む事が出来る、適正な額を頂ければ別にアルバイトでもいいのです)。
当時は時給でお仕事をしていましたので頂けるのは最低賃金。当時の北海道最低賃金は「641円」。今年の10月改定額と比べると194円も開きがあります。
当時は月に24日程仕事をしていましたので 641円*7.75H*24≒約12万円となります。これに平均60~75時間の残業がありましたので、4.8~6万円程プラスで頂いていました。総支給が大体17万円くらい。15歳の私が労働して得た金額です。2018年の今、これを見て高いと思うか安いと思うかは読者次第と言う事にしておきましょう。あくまで私の考え方ですが、会社が支払う給与は、労働者の労働力・能力をその金額で「買う」事だと思っていますので、当時は中卒の何も知らないガキを随分と高く買ってくれたもんだと思いました。
あくまで総支給なのでここから三法が約2.5万円引かれ、社宅家賃が3万円引かれて手取りは11万円強。光熱費が1.5万円、通信費が1万円の固定費。衣食住費を勘案して、うまくやると3~4万自由に使えるお金が残りました。特に食費は食料品店に勤めていたので色々と悪事を...知恵を絞りました(笑) それに通教学生だったので学費はもの凄く安かったです(年数万円で、教科書代は会社の証明があると返ってきました・現在の制度については不明)。
せっかくなので北海道最低賃金の推移を見てみましょう。
2004年・・・638円(10.01)
2005年・・・641円(10.01)
2006年・・・644円(10.01)
2007年・・・654円(10.19)
2008年・・・667円(10.19)
2009年・・・678円(10.10)
2010年・・・691円(10.15)
2011年・・・705円(10.06)
2012年・・・719円(10.18)
2013年・・・734円(10.18)
2014年・・・748円(10.08)
2015年・・・764円(10.08)
2016年・・・786円(10.01)
2017年・・・810円(10.01)
2018年・・・835円(10.01)
※厚労省・北海道労働局資料より抜粋。カッコ内は改定日。
ここ3年程度は2%以上・金額で20円以上の上昇率を見せており、労働者としては歓迎できる様にも見えますが、最賃が上がった事により勤務時間が削減されるのではと不安視する意見もある様に思います。それに単純労働はAI(Artificial Intelligence・人工知能)に取って代られる可能性も無きにしも非ずと言える状況になりつつあります。そもそも労働環境のオートメーション化もかなり進んだイメージがあります(産業分野によって差はある様にも思いますが)。
私が働き始めた13年前には無かった環境・状況があり「働き方改革」・「労働人口減少」・「外国人労働者」等様々な議論が起こっている2018年の現在。雇用者・被雇用者それぞれが考える必要がありそうです。
余談。現在、基本給を単純計算すると時給換算で13年前の約X倍頂いております。これを安いと思うか高いと思うか... 最高月収は約40万/月・某所の工場勤務で残業(1.25倍)・休出(1.35倍)をガンガンやった結果です。そしてよくわからない表彰(皆勤賞的なの)とボーナスを頂きました(現ナマで、ウン十万入っていた)。年収ベースだと今よりも貰っていたかも。とてもじゃないが今やれと言われても体が持たないし、そもそも労働法規や内規がゆるしてはくれないだろう・・・(と思いたい)。