適当刊・伴幸一郎の一本勝負

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12月8日 後志道開通!

NEXCO東日本東日本高速道路株式会社)北海道支社は、後志自動車道余市IC〜小樽JCT間を12月8日15時に開通すると発表した。

日本経済新聞社・11月14日付
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO3770953013112018L01000/


今回開通するのは、余市IC〜小樽JCT間の23.3km(余市〜小樽塩谷間9km、小樽塩谷〜小樽JCT間14.3km)で暫定2車線。トンネルが8本(8.4km)と橋梁が12橋(3.2km)整備された。札樽道と、朝里ICから1.6km程札幌寄りに設置される小樽JCTで接続する。
並行する国道5号線は事故危険区間が多く、死傷事故率が道内の国道平均と比較しても高く推移している。また地震発生時には津波の浸水による進入規制も想定されるが、後志道が整備されることにより、道路その物安全性が向上すると共に、開通区間津波の影響を受けない事から緊急避難路としても期待される。
なお、札幌中心部〜余市間がこれまで75分掛かっていたが、後志道を利用する事で55分へと20分短縮される。

観光要素や災害時利用の観点だけではない。今回インターチェンジが出来る余市を含め、仁木・積丹には三次救急どころか、二次救急体制も整備されていない。何かあれば小樽や札幌の医療機関へ搬送されることになるが、その際の時間短縮にも効果を如何なく発揮するだろう。
これに絡む話になるが、実は2006年の事業化当初、後志道と札樽道の接続は札幌→余市(Aランプ)と余市→札幌(Bランプ)のみであった。事業を進める際に先述の各自治体から「小樽へ短時間で救急搬送するルートを確保したい」と要望があり余市→小樽(Dランプ)が整備されることが決定した。2017年のC・Dランプが事業化された際には、元々管理用道路として作られた物を転用してDランプを開通させる事にした。これは素晴らしい判断と言える。なお小樽→余市(Cランプ)のルートだけは開通時期が異なるので、小樽から後志道を利用予定の方は注意されたい。

様々な安全対策を盛り込んだ後志道。12/8・1500開通。事前に申し込んだ先着20台に対し、証明書と記念品を贈呈するそうだ。

料金等詳しくはNEXCO東日本ホームページ等をご覧頂きたい。

後志自動車道余市IC〜小樽JCT間) 平成30年12月8日(土)15時 開通
https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/hokkaido/h30/1107/
札樽道 朝里本線料金所(札幌方向)設置のお知らせ
https://www.e-nexco.co.jp/pressroom/press_release/hokkaido/h30/1116/